集出荷の作業量と時間が激減。市場へのタイムリーな情報提供が有利な販売につながり、生産意欲も向上

JAにいがた岩船様

管理方式: バーコード方式

用途: 花き

JAにいがた岩船様は、新潟県北端の広域JAです。岩船米をはじめ、ブランド牛の村上牛や鮭、柔肌ネギ、ユリなど多様な品目を生産しています。中でも、カサブランカなどのユリ切り花は市場での評価も高く、多くを関東・関西へ出荷。その入荷から出荷までにJA集出荷システムを活用しています。

お客様プロフィール

事業所名 JAにいがた岩船様
本店所在地 新潟県村上市田端町8番5号
URL https://www.ja-niigataiwafune.or.jp/
お話を伺った方 営農経済部 営農指導課 課長 大滝 貴則 様

インタビュー

課題

  • 入荷から出荷までの膨大な作業量
  • 対応が追い付かないほどの品種増
  • 市場への情報伝達に遅れが発生

導入効果

  • 入荷から出荷までの時間と労力が激減
  • タイムリーな情報伝達で有利な販売を実現
  • 営農指導に時間を振り分け生産意欲を向上

JA集出荷システムの導入を検討された背景は?

2016年にユリ切り花を対象にJA集出荷システムを導入しました。それまでは、段ボールに手書きの伝票を付けて生産者が持ち込んでくると、荷受け伝票を書いて仕分けし、市場ごとに手書きの送り状を付けて送り出していました。全工程が手作業で時間も手間もかかり、また、書き間違いなどのヒューマンエラーによる時間のロスやストレスも職員の負担になっていました。さらに、年々新品種が出て、いよいよ手が回らないという状況になり、システム導入の検討を始めました。

導入検討に当たりどのような点を重視されましたか?

最も重視したのは、スピードです。市場では前売りが主力になり、デジタル化も進んでいました。つまり、速く、タイムリーに花きの情報を市場に届けられれば、販売量でも価格でも優位に立てる状況だったのです。ユリの切り花は、1年を通して冠婚葬祭など様々な場面での需要があり、品種の多様性から人気も高く、私たちとしては販売に力を入れたい品目でした。

システム導入の決め手は何でしたか?

システムの詳細も導入事例も聞いて好印象を持っていましたが、決定打になったのは切り花でシステムを導入していた東北エリアのJAへの視察です。実際に稼働状況を見て業務の効率化を体感し、導入を決めました。大がかりな機器や難しい作業が不要なのも利点でした。また、疑問やトラブルにもすぐに対応してくれる体制も大いにプラスに感じました。

実際にシステムを利用され、どのような変化がありましたか?

手書き・FAXと、データ入力・送信ではかかる時間も手間の大きく異なり、荷受けから出荷までの作業量は3分の1以下になりました。職員は営農指導を兼務しているので、システム導入で生まれた時間を生産者とのコミュニケーションや指導に使えるようになり、品質や生産性の向上に手ごたえを感じていると言います。

生産者に戸惑いなどはありませんでしたか?

正直なところ、導入時には反発もありました。変更点はバーコードのシールを貼るだけなのですが、「やりかたがわからない」「かえって手間がかかる」という声も聞こえてきました。でも、タイムリーに情報を出すことが有利な販売につながり、高く多く売れることにもつながるとわかってくると、前向きに取り組んでくれるようになりました。

最後にシステム導入を検討されているJA様や卸会社様へメッセージをお願いします。

私たちがJA集出荷システムを導入して約7年が経ちます。作業の効率化、負担の軽減は確実ですし、実際の作業もスムーズで問題がありません。切り花だけでの導入ですが、ここで生まれた余裕を他の部門や活動に回すことができるので、決して小さな効果ではないと思っています。システム導入を検討しているなら、活用されてはいかがでしょう。すぐに効果を実感できるはずです。