システム導入で集出荷業務の負担が激減。時間も削減できました

JAいわて平泉 南部園芸センター 様

管理方式: バーコード方式

用途: 花き

JAいわて平泉は、岩手県の最南端に位置し一関市、平泉町の1市1町で構成されています。南は宮城県と隣接しています。花きにおいては、岩手県一の栽培面積と販売額を誇る小菊をはじめとした花きの生産が盛んです。小菊生産の拡大に対応すべくJA集出荷システムを導入し、職員の長時間労働などの課題解決を図りました。

お客様プロフィール

事業所名 JAいわて平泉 南部園芸センター 様
本店所在地 岩手県一関市竹山町7-1
お話を伺った方 営農部 園芸課 調査役 兼 南部園芸センター センター長 藤代 昇 様

インタビュー

課題

  • 伝票入力による長時間労働
  • 手作業に起因する数量違い
  • 煩雑な入荷・分荷・出荷作業

導入効果

  • 職員の超過勤務と負担の軽減
  • パート要員の削減と集出荷の時間短縮
  • 正確な数量管理による市場の信頼向上

JA集出荷システムの導入を検討された背景は?

導入を検討していた平成18年当時は、当センターでは小菊の生産量が伸びていました。1年で収穫できること、高齢者が取り組みやすいこともあり、小菊の生産者が急増したのです。その結果、荷受け後の伝票入力だけで5時間以上かかるようになり、職員の長時間労働が大きな問題になっていました。かといって人材の増員は難しく、マンパワーは限界に近づいていました。

導入の検討に当たりどのような点を重視されましたか?

できるだけ大掛かりな設備の導入や難易度の高い操作がない方法で、集出荷業務の時間短縮ができることを探しました。入力に時間が掛かる大きな要因は生産者の手書き伝票が品種ごとで膨大な枚数であることでしたので、高齢の生産者やデジタルに不慣れな生産者も無理なく取り組める方法であることは必須条件。生産者にも私たちにもメリットがあってこそ新システムを導入する価値があると考えていました。

システム導入の決め手は何でしたか?

約1年間でいくつかのシステムを検討し、他の地域のJAへも視察に行きました。このシステムは、業務効率化のために開発されたものなので、私たちの課題解決に合致していたこと、また、クラウドなので事務所にいなくても集出荷情報が把握できることも魅力的でした。また、JAでの導入実績が多く、高く評価している声を聞いたことが信頼につながり、導入決定を後押ししました。

実際にシステムを利用され、どんな変化がありましたか?

生産者はバーコードラベルを張るだけ、私たちはバーコードを読み取るだけで手入力による作業がなくなり、作業量は双方とも大きく減りました。事務所での作業は10分の1になったと言っても過言ではありません。システム導入によって生まれた時間を活用し、営農指導に出掛けられるので、生産者とのリレーションが密になり、品質向上にも大いに役立っています。また、出荷情報集約のスピード化により、先売り等の情報販売の有利性が向上し、取引市場からの評価も上がりました。

システム導入を検討されているJA様へメッセージをお願いします。

導入による業務の効率化は予想以上でした。職員の長時間労働という課題を解決するだけでなく、職員が本来の営農活動に力を入れられたことで小菊に加え新たな作物の生産も始まるなど、プラスアルファの価値を生み出しています。システムはパッケージ化されていてわかりやすく、地域の事情に合わせてアレンジも可能なので安心です。花きや青果の集出荷で私たちと同じような課題をお持ちなら検討をお勧めします。