千葉県初のシステム導入。生産者も職員も「これだけでいいの?」と驚くほど入出荷作業が簡単になり、市場へのデータ提供も早まりました。
JA安房神戸支店様
管理方式: バーコード方式
用途: 花き
千葉県房総半島の南端に位置するJA安房様。温暖な気候や水はけのよい土壌に恵まれ、トルコキキョウやひまわり、ストックなどの花きの栽培が盛んです。現在は、「神戸のトルコキキョウ」、「西岬のひまわり」の人気が高まり、出荷量が増えています。さらなる発展に対応すべく、2025年11月にJA集出荷システムを導入しました。
お客様プロフィール
| 事業所名 | JA安房神戸支店様 |
|---|---|
| 本店所在地 | 千葉県館山市佐野2260-1 |
| URL | https://www.ja-awa.or.jp/ |
| お話を伺った方 | 神戸支店 主任 成田 竜也 様 |
インタビュー
課題
- 市場へのデータ提供を少しでも早めたい
- 集出荷時に発生する人的ミスをなくしたい
- 品種増に伴って増える作業量を軽減したい
導入効果
- 生産者も職員も入出荷の負担が激減
- 市場へのデータ伝達の2時間前倒し達成
- 時間を有効活用し、販路拡大、販売機会の増加
JA集出荷システムの導入を検討された背景は?

トルコキキョウやひまわり、ストックなどの切り花を年間約700万本出荷しています。花きの特徴でもありますが、品種や等級、色などが多岐にわたり、集出荷の作業は煩雑です。また、季節性に加えて彼岸など行事による需要、いわゆる繁忙期が多いため、時期によって職員の早出や残業、パート増員が生じていました。導入までは市場への送り状は手入力で、時間が掛かる上に打ち間違いもなくならず、市場に送れるのは昼過ぎ。「1分でも1秒でも早く送って、販路拡大や有利販売のために時間を活用したい」という思いが大きくなっていました。
導入検討に当たりどのような点を重視されましたか?
一番は市場に早くデータを送ることです。JA集出荷システムがあると知り、千葉県内では導入例がなかったので、岩手県で導入されたJAさんを訪ねました。生産者が貼ったシールを読みこんで送り出すだけなので、正直、驚きました。手入力がなければヒューマンエラーは生まれようがなく、読み取るだけでいいのなら作業量は激減し、スピードは上がります。今、花束やアレンジに適している「西岬のひまわり」は父の日の花として、「神戸のトルコキキョウ」はブライダルの花として認知度を高めていることもあり、デジタル化へ気持ちが大きく傾きました。
システム導入の決め手は何でしたか?

システムの機能を目の当たりにしながらも、「本当に作業はこれだけ?」「機械に任せてスムーズにいくの?」と疑問がぬぐえなかった私たちの背中を押したのは、関東の卸市場の存在でした。そこは、私たちが花きの70%を出荷している卸市場で、デジタル化は急務だとしてJA集出荷システムを導入。出荷情報を買い手に提供する時間・人員の負担削減に大きな効果を生み出していて、説得力がありました。導入検討から約1年の準備期間を経て、2025年11月に導入しました。
実際にシステムを利用され、どのような変化がありましたか?
花き全般に導入して半年たったところですが、負担も時間も大きく変わりました。人的ミスがなくなり、作業が短時間で終わるので、頑張っても昼過ぎだった市場へのデータ提供も、より早い時間に完了するようになりました。市場からの信頼も高まりますし、システム導入のおかげで生まれた時間を有効に活用できるので一石何鳥もの効果が出ていると思います。職員の早出や休日出勤、残業の必要がなくなり、働き方改革も進みました。「家族サービスができる」と好評です。
生産者に戸惑いなどはありませんでしたか?

どんなに作業が簡単になるとしても、それまでとやり方を変えることに戸惑いや拒否感を示す人は少なくありませんでした。私たちは数カ月をかけて、生産者さんへの説明会を数回行い、個別にも質問に対応し、協力を求めました。「こういう作業をすることで市場に早くデータを届けられれば、市場での販売で優位に立てるし、販売のチャンスも増える。そうすれば、安房の花をもっと多くの人に買ってもらえる」と効果や目標を具体的に伝えることで、理解は深まっていきました。
最初は「シールを貼るのは面倒だ」と言っていた生産者さんも、「新しいことを覚えるなんて大変」と言っていたパートさんも、最初は悪戦苦闘しながらも、徐々に作業に慣れていき、やり方を取得しました。生産者さんはバーコードが印字されたシールを貼るだけ、パートさんはそのシールをリーダーで読み込むだけ。作業があまりに簡単になるから、拍子抜けしたんでしょう。その反応は岩手に視察に行った時の私と同じでした。
最後にシステム導入を検討されているJA様や卸会社様へメッセージをお願いします。
JA集出荷システムは、JAに即したシステムなので、現場の難題を的確に理解して担ってくれ、本当に使いやすいです。特に、出荷量が多いところ、出荷品種が多岐にわたるところでは大いに力を発揮すると思います。案ずるより産むがやすし、取り入れてみてはいかがでしょう。職員のワーク・ライフ・バランスの推進にもつながりますよ。


